栃木県鹿沼市油田 僕らの古民家再生プロジェクトⅠ

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コミュニティ×リノベーション築200年

「僕らの古民家再生プロジェクト」

株式会社 栃木建築社


敷地全体が雑草に覆われ、

除草作業に追われていた夏。

栃木県鹿沼市油田 古民家再生画像


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あれは幻だったのかと思ってしまうほど、

何事もなかったような飄々とした佇まいで私たちを待っていた

冬の油田。

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歴史とともに風化された過去の出来事、

そしてこの先の未来に起こる全ての出来事を

しっかりと見据えるような堂々たる風貌が姿を現しました。

ガラガラッと重厚な引き扉を開くと、

蔵の内部を高窓からまっすぐな日差しが射しこみます。

光を浴び細かな塵がきらきらと宙を舞うやわらかな

光景に思わず見とれていると、

時が止まっているかのような錯覚を覚えました。


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あの勝海舟も訪れたというほど豪農で、

地域のまとめ役であった旧中島家。

蔵の中には、今でいう銀行の借用書が

至る所に置かれていました。

また、有名な書道家が弟子を学ばせた

場所でもあったようで、

高名な書家の作品の写真も発見。


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次々に見つかる品々を手にしながら、

建築家・神山周市氏はこれだけの大物を

一体どのように変化させるのだろう…

そんな不安と期待が入り混じりだしました。

そんな気持ちを察したのか、

しばらくして静かに彼は語り始めました。


「家というもののあり方は、今も昔も未来も変わらないはず。

182年という長い歴史をもつこの建物には、

変化させていけない何かがある。

今を生きる私たちは、

このままの姿を後世に残せるための

技術を提供していくことがベストなのではないだろうか」


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するとこの神山氏の言葉とともに、

不思議と何かが動きだしました。

興味津々な様子の子供たちや、

近隣のお年寄りがこの場にやってきて、

ちいさなコミュニティが誕生。

自然な流れで話が弾み、

どうしていこうかと皆で頭を悩ませたりする

光景がこの油田を通じて生まれていったのです。


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さらに神山氏は「真のリノベーション」を提案。

改修作業で出る古材を集め、

古民家を修復しようというのです。

単なる趣味、単なる遊びでは終わらせない。

お施主様の思い出の家を、

油田で再び息を吹き返そうという

建築家らしい粋な計らいです。

技を学び、物を作り、昔を味わうのが

リノベーションの醍醐味。

まさに建築家の心意気、腕の見せ所です。

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「少しでも物の成り立ちや、

先人の知恵を後世に伝えられたら」

寒空の下、

彼は揺るぎない誓いを立てるようにそっとつぶやき、

やさしく微笑みました。

新たなつながり、そして再生への物語のはじまりです。

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